乾燥は好きだけど過湿は嫌いな生き物  ラベンダー

第80回目  ラベンダー

乾燥は好きだけど過湿は嫌いな生き物  ラベンダー

 

ラベンダーは、初夏から夏にかけて青紫の美しい花を咲かせる。

葉や花に独特の甘い香りがするんだ。

花色は青紫以外にもピンクや白色もあるんだよ。

葉には細かい毛が生えていて、灰緑色をしているよ。

白みの強いシルバーの葉色の品種もあるよ。

高温多湿にとても弱いくて、日本の暖地では栽培しづらいのが

難点。

そこで、暑さに強い交雑・改良品種が出回るようになっている

んだよ。

多少は改善されたけど、高温多湿が苦手なこと自体は変わって

いないんだ。

乾燥は好きだけど過湿は嫌い。

主も同じ、前世はラベンダーだったりして!

揮発性の油を多く含むから、草食動物はほとんど食べないけど、

香りで蜂などを引き寄せるんだよ。

ユーカリと同じように夏の熱さなどで自然発火するんだ。

古代ローマ人達は洗濯に用いたり、浴用香料として疲労や硬直し

た関節を和らげるために利用したとか。

6~7月に、青紫色の花を穂状にたくさんつけるよ。

日本では、北海道の富良野地方のラベンダー畑が世界的にも知ら

れていて、上富良野町、中富良野町、ニセコ町のシンボルとして

も指定されているよ。

1975年に国鉄のカレンダーで北海道富良野のラベンダー畑が紹介

され問い合わせが殺到して、観光資源として栽培されるようにな

った。

人気テレビドラマ『北の国から』(1981年 – 1982年)でもラベン

ダー畑が登場して話題になったよ。

花や葉は食用され、食欲増進のハーブとして料理や菓子の風味付

けに使用されている。

調味料としてサラダやドレッシングにも利用されているよ。

 

乾燥は好きだけど過湿は嫌いな生き物  ラベンダー

 

               第80回目 ラベンダー  完

表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

第79回目  アサリ

表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

 

アサリは日本だけでなく、朝鮮半島や台湾、フィリピンなどの

沿岸各地に分布し、今ではヨーロッパやアメリカ西海岸などに

も移殖されているんだよ。

主に内湾の干潟に多く生息して、砂に潜って伸ばした水管から

珪藻類や有機物を吸い込み濾過して食べているんだ。

アサリは大きく成長すると殻長6cm程になる2枚貝だけど、一

般的にスーパーなどで売っているものは3~4cm足らずのもの

が多いんだよ。

※成貝になるまで1~2年以上かかるよ。

 

殻の表面には細かい成長線と放射状に入った線があって、触っ

た感じはざらついているんだ。

表面の色柄は千差万別で見ていて飽きないんだよ。

ただ、北海道で獲れるアサリはこの色柄がどれもほとんどなく

て、全体に薄い黄褐色で、大きさも驚くほど大きいんだ。

アサリは1980年代まで各地の砂浜で潮干狩りなどでもよく獲れ

ていたんだけど、乱獲だけでなく、埋め立てなどによる砂浜の

減少や水質汚染、近年では温暖化の影響などでよりその漁獲量

は激減しているんだよ。

今各地で対策がとられているんだよ。

アサリの旬の時期・季節は、春先の3月から4月と、9月から10月

頃だよ。

魚類と同じように、貝類のアサリも、卵を産んで繁殖して、卵を

産む前に栄養を蓄えるようになるから、アサリは、卵を産む前の

栄養たっぷりの丸々と肥えて身がおいしい時期が旬の時期なんだ。

その地方によって少し違うアサリの産卵時期を覚えておくとアサ

リの旬がわかるんだね。

ちなみに、愛知県は3月から5月が旬で、5月から10月はアサリの禁

漁期間で保護しているよ。

静岡県は、2月から6月初旬と10月初旬が旬で、千葉県は3月から5月、

秋の9月が旬なんだよ。

北海道は4月から7月がもっともおいしい時期なんだ。

主の今日の晩御飯は、深川めしに決めた!

 

表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

          

               第79回目  アサリ  完 

 

西日本に住んでる方はあんまり見たことないかもな生き物 オナガドリ

第78回目  オナガドリ


西日本に住んでる方はあんまり見たことないかもな生き物 オナガドリ

 

オナガの名前は尾羽が長いことがその由来になっているよ。

西日本に住んでいる方は見たことがない人が多いみたい。

尾羽が長いからオナガ、とても分かりやすいネーミングだね!

オナガドリは長い尾羽ときれいな羽色からは想像できないけど、

カラスの仲間でとても学習能力が高くて、警戒心も強い鳥なんだ

って!

 

カラスは雑食で有名だけど、オナガドリも餌は雑食なんだよ。

昆虫や木のみ、果実などを主食にしていて、一部は貯蔵する

習性もあるそう。

ただ、カラスとは違って、生ごみなどのゴミを漁ることはな

いみたい。

オナガドリの寿命は長くて5年だけど、群全体が学習するこ

とで対策することを覚えたんだよ。

飼育下のオナガドリは、14年生きたものもいるんだって!

 

1970年代まではオナガドリは、本州全土と九州の一部で

確認された、ということになっているみたいだけど、198

0年代以降、西日本では繁殖が確認されていないみたいだよ。

西日本のオナガドリが姿を消した理由は、九州のオナガドリ

がカササギとの競争に敗れたという説から西日本もこれに当

たるのでは?と思われたみたい。

でも、西日本のカササギの数はそれほど多いわけではないみ

たいだよ。

そもそも関東地方を中心に生息して、飛び石的に九州に生息

しており、もともと西日本には生息していなかった、という

説もあるみたいだよ。

今のところ西日本からオナガドリが消えた理由は分かってい

ないみたい。

オナガドリの大きさは、全長34~39cmと数字だけ見る

と大きいような感じがするけど、このうち尾羽の長さが20

~23cmだから、頭と体の大きさはムクドリよりも少し大

きいくらいかな。

重さは70g前後で、ムクドリやヒヨドリよりもやや軽量。

オナガは雌雄同色なので、見た目で雌雄の判断をするのは

難しいよ。

でも、求愛行動には違いがあるから、繁殖期に見分けるこ

とができる可能性があるんだよ。

オナガドリが低く飛んでる次の日は、天気が悪いとか聞い

たことあるんだけど・・・? 聞いたことある人いますか!

実は今、低く飛んでるところ見ました、明日の天気は・・・。

西日本に住んでる方はあんまり見たことないかもな生き物 オナガドリ

 

            第78回目 オナガドリ  完

知ってた?皮膚毒を持つ生き物 ニホンアマガエル

第77回目  ニホンアマガエル

知ってた?皮膚毒を持つ生き物 ニホンアマガエル

 

都市部の水田や人家の庭先、森林など幅広く見られるよ。

田植えの時期になると必ず水田で見かけるよね。

体のサイズは、体長オス2.0~4.0cmメス2.5~4.5cm

メスのほうが大きいんだね!

捕れる時期は、3~11月

素手でも捕まえられるけど、皮膚毒があるから触った後は必ず

手を洗うこと!

手で触る分には問題ないけど、傷ついた手で触ったり、触った

手で目や口を擦ったりすると、激しい痛みを感じるよ。

目に入った場合は失明することもあるからね。

4~8月、かなり長い期間にわたって断続的に産卵が行なわれる。

卵は細い寒天質のひもで、数個ずつつながって水面を漂い、植

物の茎など絡みつくんだよ。

3日ほどでオタマジャクシになって、1ヵ月ほどかけて成長し子

ガエルになるんだ。

 

肉食性で、小さな昆虫類やクモ類を捕食するけど、繁殖期のオ

スはほとんどエサを食べないんだよ。

吸盤でイネに上って、たくさんの害虫を食べてくれるんだ。

夜には人家の窓や自動販売機の照明に集まって、明かりに集まる

昆虫を捕食する姿が見られるよ。

特に繁殖を終えて水田から離れる時期に、照明に集まる姿が見ら

れるんだよ。

ニホンアマガエルの鳴き声は「ゲッゲッゲッゲッ…」「クワック

ワックワッ…」という表現をされるよ。

普通のカエルは繁殖期の夜に鳴くけど、ニホンアマガエルは「

」の和名の通り、雨が降りそうになると繁殖期でなくても、昼

間でも鳴くのが大きな特徴だよ。

それからね、鳴くのはすべてオスなんだって!

周囲の色に合わせて自分の体色を変えることができるんだよ。

草地にいる時は緑色、土や枯葉が多い場所では茶色になるよ。

 

知ってた?皮膚毒を持つ生き物 ニホンアマガエル

 

           第77回目 ニホンアマガエル  完

 

世界三大珍獣な生き物 オカピ

第76回目  オカピ

世界三大珍獣な生き物 オカピ

 

ジャイアントパンダ・コビトカバと共に、世界三大珍獣のひと

つといわれているんだよ。

発見された当初は、シマウマの仲間だと考えられていたんだけ

ど、偶蹄目(ぐうていもく)キリン科オカピ属に分類される、

キリンの仲間だよ。

体長は2~2.5mほど、体重は200~250kg

首はキリンほど長くなくて、体形的には馬やロバに似てるよ。

キリンと同じように蹄が2つに分かれているのが特徴だよ。

頭部には皮膚に覆われた角が2本あって、舌が約40cmと長いこ

ともキリンと同じだね。

草食で、長い舌を器用につかって、低木の芽や葉、小枝、実や

草、100種類ほどの植物を食べるんだって!

一日1kmほどのんびりペースで食べ物を探し歩くよ。

塩分、ミネラル補給の為、生息地にある川付近の泥も食べるそ

うだよ。

寿命は、野生で20~25年、飼育下でも30年ほどといわれている

んだ。

よこはま動物園ズーラシア」で飼育下の繁殖に成功していて、

妊娠期間は450日前後と人間よりも長くて、1度の出産で1頭を産

むのが一般的なんだって。

 

世界中合わせても1万頭しかいないといわれているオカピ。

野生での絶滅の危険性が高いものとして「絶滅危惧種」に指定

され、保護活動が進められているよ。

当初オカピは鳴かない動物だと考えられていたんだけど、アメ

リカの調査によって、人には聞き取れない低周波音で会話をし

ていることがわかったんだよ。

よこはま動物園ズーラシアでも、視覚的に低周波音を測定する

装置を使って、音の測定実験をしたところ、低周波音を発して

いることが確認されたんだって。

ちなみにオカピの仲間であるキリンも滅多に鳴くことはないけ

ど、牛のような声をあげることがあるんだよ。

オカピに会える動物園は「恩賜上野動物園」「よこはま動物園

ズーラシア」「横浜市立金沢動物園」 だよ(^^)/

主は子供のころ、母上のことを「オカピ」って呼んでました。

 

世界三大珍獣な生き物 オカピ

 

             第76回目  オカピ  完