3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

第85回目  ホタルイカ

3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

 

ホタルイカは毎年、春になると産卵のために接岸する群れを沿岸

に敷設した小型定置網で漁獲しており、重要な水産資源となって

いるよ。

ホタルイカは腕発光器、皮膚発光器。眼発光器と呼ばれる3種も

の発光器をもっている生き物なんだよ。

ホタルイカとは、深海に生息しているホタルイカモドキ科に属す

る小さなイカ。

大きさはオスが4~5cm、メスが5~7cm、重さは5.4g~8.5g

小型なんだよ。

主な産地としては兵庫県、富山県、鳥取県、福井県など日本海側

の地域なんだ。

なかでも富山湾で獲れるホタルイカは、ひと昔前までは特産とも

されていたほどの名物で、全国的にも有名なんだよ。

腕発光器、皮膚発光器、眼発光器など、身体にいくつもの発光器

がついているのが最大の特徴なんんだよ。

真っ暗な海の中で青白く発光する姿はとても美しくて、神秘的な

生物として知られているんだ。

3~5月ごろの産卵期には富山湾に大集群がみられて、漁獲され

るんだよ。

日中は沖合の水深200~600mあたり、夜は水深の浅い30~100m

あたりに生息し、1年という短い期間で寿命を迎えるんだ。

外套(がいとう)長70ミリメートル、外套幅20ミリメートルぐら

いになり、雄は雌よりやや小形なんだよ。

3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

 

               第85回目 ホタルイカ 完

 

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

第84回目  トノサマバッタ

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

 

トノサマバッタはバッタの中でも最大級のバッタで、別名「ダイ

ミョウバッタ」っていうんだ。

トノサマバッタの大きさ5㎝前後で、メスは1㎝程大きい場合が

多いんだよ。

トノサマバッタの生息域は、日本全土で北は北海道から南は沖縄

までどこでも見ることができるよ。

生息環境は田畑、草原、河川敷などが主で、東京近辺では河川敷

に多いみたい。

トノサマバッタの特徴としては飛翔力やジャンプ力が優れている

ことなんだ。

自分の体長の数十倍以上もジャンプして、その距離は50メートル

に達する場合もあるそうだよ。

トノサマバッタの平均寿命は2ヵ月~3ヵ月程度とされています。

トノサマバッタには緑色と茶褐色の個体があるけど、色の違い

だけで同じトノサマバッタなんだよ。

通常の場合トノサマバッタは「単生相(孤独相)」で単独行動

をしているんだ。

時には群生相となり数万匹から数千万匹もの大集団となること

があって、空が暗くなるほどの大集団が、あらゆるものを食い

荒らして、通り過ぎた後には何も残っていないんだよ。

この群生相の時のトノサマバッタは、かなり攻撃的な性格とな

って、仲間同士で共食いもするんだよ。

大集団になるのは、日本では殆ど起こらないけね。

トノサマバッタは、一年に2度産卵するよ。

一度目の産卵は夏の初めで、二度目は秋だよ。

一つの卵鞘の中には50個~100個程度の小さな卵が入っている

んだよ。

夏に産んだ卵は1か月程で孵化しますが秋に産んだ卵は孵化せ

ずにそのまま越冬するんだ。

成虫が見られるのは 7 ~ 11 月ごろ。

人の気配に敏感で、そばで観察するのはけっこうむずかしい。

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

 

              第84回目 トノサマバッタ 完

 

キツネだけど小型犬の大きさな生き物 フェネック

第83回目  フェネック

キツネだけど小型犬の大きさな生き物 フェネック

 

フェネックは北アフリカ(アルジェリア、エジプトなど)や、

中東の砂漠地帯や砂地の乾燥地帯で暮らしているよ。

砂漠地帯はとても乾燥していて、昼間は暑く夜は寒いという特

徴があるんだよ。

フェネックはそんな砂漠に適応した、暑さや乾燥に強い動物な

んだよ。

フェネックは野生のイヌ科動物の中で、一番体が小さい動物だよ。

大人になっても体長は35〜40cm、体重1.3〜1.6kgと小型犬ほど

の大きさにしかならないんだ。

ふさふさとしたしっぽは非常に長くて、17~30cmくらい。

 

フェネックの鳴き声は 「ワンワン」「キューキュー」「ホロ

ロロ」 と様々だよ。

鳴き声だけ聞いたら、一体どんな動物が鳴いているか想像も

つかないよね。

しかも、フェネックはその小さな体からは想像もできないほど、

とても大きな声でなくんだ。

声の大きさを知らずに飼ってしまうと、トラブルの原因になっ

てしまう可能性があるんだよ。

フェネックは小型の哺乳類や鳥類、卵、昆虫、果実、葉などを食

べる雑食性の動物なんだ。

野生では食べ物の少ない砂漠地帯に生息しているから、食べられ

るものはなんでも食べているようだ。

動物園では馬肉やハツカネズミ、バナナや野菜などを与えている

んだよ。

フェネックは穴掘りがうまくて、巣穴は120㎡程の広さをもって

いるよ。

時には他の巣穴と繋がっていたりして、多くのものが住んでいる

ことがあるんだ。

詳しい行動範囲は知られていないけど、行動範囲は糞や尿でマー

キングされているんだよ。

小型の囓歯類やウサギ、鳥や爬虫類、昆虫などのほか、果実や葉

など、様々なものを食べるよ。

特に、葉や根、果実などの植物質は、水分の少ない生息地での大

切な食物となっているんだ。

フェネックは乾燥した砂漠地帯で生活するのに適していて、生活

に必要な水分のほとんどを植物から摂取して、水を飲まなくても

生活していくことが出来るとも言われているよ。

フェネックは跳躍力にもすぐれていて、70cm近くも垂直に飛び

上がることができて、立ち位置からでも1m以上の距離を跳ぶこ

ともできるんだ。

一夫一婦で、繁殖期は冬季の1~2月頃。

平均した妊娠期間は50~53日程で、1産1~6子、ふつうは2~3

子を出産するんだよ。

 

キツネだけど小型犬の大きさな生き物 フェネック

 

             第83回目  フェネック  完

デカいダンゴムシじゃないよな生き物  ダイオウグソクムシ

第82回目  ダイオウグソクムシ


デカいダンゴムシじゃないよな生き物  ダイオウグソクムシ

 

ダイオウグソクムシは、陸上で生活するダンゴムシやワラジムシ、

フナムシなどと同じで、海生甲殻類の中の一種だよ。

名前にある「グソク」とは、日本の鎧兜(具足)を思わせる硬い

体からきているんだ。

お腹側には歩脚と遊泳脚を持ち、遊泳脚と尾を使って水中を泳ぐ

よ。

グロテスクで怖いという人もいるダイオウグソクムシだけど、「

キモかわいい」「正面から見るとカッコイイ」という意見も多い

んだよ。

 

ダイオウグソクムシは、世界最大のダンゴムシの仲間といわれて

いるんだ。

見た目もダンゴムシに似てるよね(´▽`)

大西洋、インド洋の水深200~2,500mに生息。体長約45cm、体

重は1.7kgに達する個体もいて、猫と変わらない大きさなんだよ。

結構、ずっしりしてますね!

ダイオウグソクムシは雑食性で、生き物の死骸など、水中の有機

物なら何でも食べるため「海の掃除屋さん」といわれているよ。

ダイオウグソクムシはよくカゴ漁で採集されるんだけど、カゴ漁

にかかった魚を食べてしまうから、漁師に嫌われているんだって。

深海では、弱ったダイオウグソクムシやその死骸を食べるといっ

た共食いが行われている可能性も否定できなんだそう。

何でも食べる雑食性ではあるものの、食べる量はそれほど多くな

いダイオウグソクムシ。

あの、大きな体をどうやって維持しているのかな。

鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育されていたダイオウグソクム

シは、2019年に死ぬまで5年間絶食していたんだって。

少食、絶食でも耐えられる理由として、深海は水温が低く、消費

するエネルギー量も少ないから、食べるエサの量も少なくて済む

という説もあるんだ。

少ないエサでどうして巨大化できるのかはわかっていないんだよ。

 

ちなみに、ダイオウグソクムシは体全体をきれいに丸めることは

できないんだよ。

だけど、ダンゴムシと同様に、ダイオウグソクムシも脱皮するよ。

ダイオウグソクムシを正面から見ると、頭部に黒い複眼があるの

がわかるんだ。

この複眼は、実は約3,500個のもの個眼から形成さていて、節足動

物の複眼としては最大級の大きさなんだよ。

 

デカいダンゴムシじゃないよな生き物  ダイオウグソクムシ

 

             第82回目 ダイオウグソクムシ 完

オスが生まれる確率1/30000な生き物  三毛猫

第81回目  三毛猫


オスが生まれる確率1/30000な生き物  三毛猫

 

三毛猫は、黒、白、オレンジ(茶)の三色の毛色が混ざってい

る猫だよ。

この柄はほとんどがメスで、オスが生まれる場合は突然変異に

よるもので、それでもめったにいないといわれているよ。

白・茶・黒の毛色のイメージが強い三毛猫けど、それ以外の色

を持った三毛猫もいるんだよ。

例えば、白・こげ茶・うす茶色の「キジ三毛」という三毛猫も

いれば、白・茶・黒に縞模様が入った三毛猫のことを「縞三毛

白・黒・茶の中で白の割合が多い三毛猫のことを「トビ三毛」っ

ていうんだよ。

他には、全体的に色素が薄い毛色の三毛猫もいて、パステルカラ

ーのような毛色で、濃い色の毛色を持った三毛猫とは違った魅力

もあるよ。

三毛猫は日本が原産と言われていて、日本では三毛猫の存在は珍

しくないんだけど、海外では三毛猫は比較的珍しい存在みたい。

海外では三毛猫を高い値段で取引することも。

 

猫って、気分屋で好き嫌いが激しく警戒心も強い性格というイメー

ジを持ってる人が多いと思う。

三毛猫はまさに、そんな猫のイメージにぴったりな性格の持ち主な

んだ。

自分の気分に対して忠実な性格の三毛猫が多いみたい。

三毛猫は好き嫌いが激しい性格で、嫌いなものは嫌いだし、ちょ

っと頑固なところもあるんだよ。

プライドが高くて、叱ると拗ねることもあるよ。

拗ねるところも、すごい可愛いんだよね(´▽`)

普段見かける三毛猫のほとんどがメスって知ってた?

三毛猫は、メスが生まれる確率がとても高いんだよ。

その理由は、三毛猫の特徴でもある3つの毛色を持つことができ

る遺伝子の染色体が関係しているんだって。

三毛猫の遺伝子の染色体は、基本的にメスの猫が持つことができ

るものなんだ。

三毛猫のオスが生まれるのは、この遺伝子の染色体に異常が起き

た時だけとされているんだよ。

オスの三毛猫はとても希少なんだよ。

オスが生まれる確率1/30000という少なさなんだよ。

三毛猫のオスは、とても貴重な存在で昔から「三毛猫のオスは縁

がいい」と言われていて、招き猫のモデルにもなっていること

も多いんだ。

 

オスが生まれる確率1/30000な生き物  三毛猫

 

                第81回目  三毛猫  完