皮膚、内臓、骨などすべてが黒色の生き物 烏骨鶏

第88回目  烏骨鶏

皮膚、内臓、骨などすべてが黒色の生き物 烏骨鶏

 

烏骨鶏(うこっけい)は日本と長い歴史関係にあるニワトリの

一種で、1973年には天然記念物に指定されているんだ。

鳥骨(黒い骨)という名の通り、皮膚、内臓、骨などすべてが

黒色をしていることが特徴なんだよ。

普通のニワトリは脚の指が前に3本、後ろに1本あるのに対して、

烏骨鶏は後ろ脚の指が2本あって、合計5本になるんだよ。

立った際の高さは40㎝程で、体重は1㎏前後と小柄なんだよ。

オスに比べ、メスのほうが一回り小さいんだ。

成鳥になれば、オスは「コケコッコー」とニワトリ独特の鳴き

声を発すようになるから、判別することができるようになるよ。

ニワトリとしては小型で肉量は少ないけど、栄養学的に優れて

いる考えられていて、スープなどにして食用されるんだよ。

また産卵数も多くないから、一般的な鶏卵と比較して烏骨鶏の

卵はとても高価で、日本では1個500円ほどで売られることもあ

るんだ。 高いから食べたことないよ(´▽`)

烏骨鶏の寿命は10年から15年と言われています。

うまく飼育すると、30年も生きた例も報告されているんだよ。

 

 

皮膚、内臓、骨などすべてが黒色の生き物 烏骨鶏

 

               第88回目  烏骨鶏  完

へビじゃないよトカゲの仲間だよな生き物 カナヘビ

第87回目  カナヘビ

へビじゃないよトカゲの仲間だよな生き物 カナヘビ

 

「ヘビ」と付くけどトカゲの仲間なんだよ。

カナヘビの寿命は7年前後と言われています。

飼育下では長生きで10年ほど生きた記録があります。

野生で生活する方が、伸び伸びしていて寿命が長いと思われて

いるけど、実際は飼育下のほうが天敵がなく食べ物に困らない

ため長生きするんだよ。

上手に飼育しストレスに配慮すれば、なんと10年生きる個体も

いるんだよ。

飼育下では無理な冬眠や乾燥状態を避ければ、寿命を縮めるよ

うなことはあまりないんだ。

成体は春から夏にかけ交尾し、産卵は草の根際などに5月から

8月ごろにかけて数回行なわれるんだよ。

1回の産卵数は2~7個、卵は約2ヵ月で全長5~6cmの幼体が孵

化てし、1年くらいで成体になるんだよ。

11月ごろに地中に潜り越冬するんだ。

しっぽが長くて、細長いスマートな体形をしているよ。

背面は灰褐色や褐色で腹面は黄白色や黄褐色。

カナヘビの語源については詳細不明なんだけど、可愛いらしい

蛇の意で愛蛇(かなへび)に由来するとの説があるんだよ。

全長は16~27cm、尾は全体の2/3を占めていて、ニホントカゲ

より相対的に長い尾をもっているよ。

カナヘビは毒を持っていないから近寄っても危険性はなく、噛

むこともあるけど、顎の力が弱いから痛くないみたい。

 

 

カナヘビは朝になると日光浴のために見つけやすい場所で止ま

っているから、捕まえに行く時は朝の時間帯が狙い目だよ。

警戒心が強くて、人間が接近するとすぐに逃げ出してしまうから、

捕まえるには、ゆっくりと後ろから近づいて、尾切りされないよ

うに、腹部を手で押さえつけるといいよ。

ペットにすると懐いてくれることもあるんだって。

餌は芋虫やハエ、コオロギなどが好きなんだよ。

 

へビじゃないよトカゲの仲間だよな生き物 カナヘビ

 

              第87回目  カナヘビ  完

 

動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえない生き物 スローロリス

第86回目  スローロリス


動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえない生き物 スローロリス

 

スローロリスは動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえないんだ。

スローロリスは動きがのろいサルの仲間なんだよ。

ロリスとはオランダ語で「道化師」という意味。

 

手足で枝をしっかりつかみながら、木の上をゆっくりと移動する

んだよ。

夜行性で単独で樹上で生活するんだ。

オスは尿でテリトリーにマークをつけるんだよ。

指は5本あって、前脚の第二指は短く、後脚の第二指はかぎ爪

なっているよ。

 

しっぽはとっても短くて、体毛に隠れていてほとんど見えないよ。

基本的に単独行動をしていて威嚇や警戒した時に「ジッジッジッ

ジッジッ…」とか 「ブーブー」などと鳴き声を出すんだ。

体長 20〜30cm、尾長1.3~2.5cm。

体重 480〜600g、寿命野生下では15年から18年、飼育

下では平均で10年ほどです。

飼育下ではスローロリスは繊細で臆病な動物だから、ストレスか

ら病気を発症して死に至ることが多いみたい。

 

とても可愛いスローロリスだけど、世界で唯一の毒性哺乳類だよ。

上腕腺から分泌される分泌液を口に入れて、唾液と合わせること

によって毒素をつくるんだよ。

この毒素を敵が舐めたり、擦ることによってダメージを与え自分

の身を守っています。

この毒素には酸性の刺激臭があって、外敵を寄せ付けない効果も

あるんだよ。

 

スローロリスはゆっくりと行動するのが特徴のひとつだけど、野

生のスローロリスは、何と一晩で8kmほども移動することができ

るとのこと。

主食は主に樹液なんだけど、果実や木の葉などの植物から昆虫類、

カタツムリ、 トカゲ 、小鳥、小型の哺乳類も食べる雑食なんだよ。

大きな目には「輝膜」(こうまく)と呼ばれる反射層があって、光

を調節しながら夜間でも正確に獲物を捕らえることができるんだよ。

スローロリスに会える動物園は「伊豆シャボテン公園」・「千葉動

物公園」・「東京都恩賜上野動物園

 

動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえない生き物 スローロリス

 

           第86回目  スローロリス  完

3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

第85回目  ホタルイカ

3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

 

ホタルイカは毎年、春になると産卵のために接岸する群れを沿岸

に敷設した小型定置網で漁獲しており、重要な水産資源となって

いるよ。

ホタルイカは腕発光器、皮膚発光器。眼発光器と呼ばれる3種も

の発光器をもっている生き物なんだよ。

ホタルイカとは、深海に生息しているホタルイカモドキ科に属す

る小さなイカ。

大きさはオスが4~5cm、メスが5~7cm、重さは5.4g~8.5g

小型なんだよ。

主な産地としては兵庫県、富山県、鳥取県、福井県など日本海側

の地域なんだ。

なかでも富山湾で獲れるホタルイカは、ひと昔前までは特産とも

されていたほどの名物で、全国的にも有名なんだよ。

腕発光器、皮膚発光器、眼発光器など、身体にいくつもの発光器

がついているのが最大の特徴なんんだよ。

真っ暗な海の中で青白く発光する姿はとても美しくて、神秘的な

生物として知られているんだ。

3~5月ごろの産卵期には富山湾に大集群がみられて、漁獲され

るんだよ。

日中は沖合の水深200~600mあたり、夜は水深の浅い30~100m

あたりに生息し、1年という短い期間で寿命を迎えるんだ。

外套(がいとう)長70ミリメートル、外套幅20ミリメートルぐら

いになり、雄は雌よりやや小形なんだよ。

3種もの発光器をもっている生き物 ホタルイカ

 

               第85回目 ホタルイカ 完

 

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

第84回目  トノサマバッタ

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

 

トノサマバッタはバッタの中でも最大級のバッタで、別名「ダイ

ミョウバッタ」っていうんだ。

トノサマバッタの大きさ5㎝前後で、メスは1㎝程大きい場合が

多いんだよ。

トノサマバッタの生息域は、日本全土で北は北海道から南は沖縄

までどこでも見ることができるよ。

生息環境は田畑、草原、河川敷などが主で、東京近辺では河川敷

に多いみたい。

トノサマバッタの特徴としては飛翔力やジャンプ力が優れている

ことなんだ。

自分の体長の数十倍以上もジャンプして、その距離は50メートル

に達する場合もあるそうだよ。

トノサマバッタの平均寿命は2ヵ月~3ヵ月程度とされています。

トノサマバッタには緑色と茶褐色の個体があるけど、色の違い

だけで同じトノサマバッタなんだよ。

通常の場合トノサマバッタは「単生相(孤独相)」で単独行動

をしているんだ。

時には群生相となり数万匹から数千万匹もの大集団となること

があって、空が暗くなるほどの大集団が、あらゆるものを食い

荒らして、通り過ぎた後には何も残っていないんだよ。

この群生相の時のトノサマバッタは、かなり攻撃的な性格とな

って、仲間同士で共食いもするんだよ。

大集団になるのは、日本では殆ど起こらないけね。

トノサマバッタは、一年に2度産卵するよ。

一度目の産卵は夏の初めで、二度目は秋だよ。

一つの卵鞘の中には50個~100個程度の小さな卵が入っている

んだよ。

夏に産んだ卵は1か月程で孵化しますが秋に産んだ卵は孵化せ

ずにそのまま越冬するんだ。

成虫が見られるのは 7 ~ 11 月ごろ。

人の気配に敏感で、そばで観察するのはけっこうむずかしい。

殿様だの大名だのえらそうな名前の生き物  トノサマバッタ

 

              第84回目 トノサマバッタ 完