この木なんの木気になる木な生き物  モンキーポッド

第68回目  モンキーポッド


この木なんの木気になる木な生き物  モンキーポッド 

 

「この木なんの木気になる木」モアナルア・ガーデンズ・

パークという名前ではピンとこなくても、日本では非常に

有名なこの木。

日立グループのCMで「この木なんの木気になる木」という

歌(日立の樹)の背景に登場している樹で、1984年以降はずっ

とCMに起用されているよ(^^)/

太い幹の上に緑の傘を広げたようなシルエットが美しいね!

木の周りは、日本人観光客の写真スポットとなっているそう。

誰もが知っているあの曲の木を、一度は目にしてみたいね。

主な産地は中南米や西インド諸島で、亜熱帯地域に分布。

この木の名前は「モンキーポッド」っていうんだよ。

猿がその実を好んで食べることから付いた名前なんだ。

細長い刷毛のような形の花はネムノキに似ていて、ネムノキ

同様に光によって葉が閉じたり開いたりするから俗にアメリ

カネムとも呼ばれているよ。

雨の降る日には葉が閉じることから、レインツリー(雨降りの

木)とも。

あのCMに出てくる木は現在、樹齢約130年になっているよ。

高さ25メートル・幅40メートル・幹の周りが7メートルもあるよ。

モンキーポッドは気温20〜35度を好み10度以下の寒冷地では育

たないから、沖縄以外の日本では屋外での栽培はできないんだ。

その大きな木の下で寛ぐことは現地の人々や観光で訪れる人々に、

人気となっているよ。

 

     第68回目  モンキーポッド  完

お尻から出る強烈なにおいで有名な生き物 スカンク

第67回目  スカンク

お尻から出る強烈なにおいで有名な生き物 スカンク

スカンクと言えば、お尻から出る強烈なにおいで有名だよね!

肛門から出るので「オナラ」といわれているけど、実際にはガス

ではなくて液体を霧状に噴霧しているんだよ。

その飛距離はなんと3mにもなるんだ。

分泌液の主成分は「ブチルメルカプタン」という物質。

ブチルメルカプタンは、悪臭ばかりでなく、ほとんど毒薬に近い

要素を持っていて、まともに目に入ってしまうと失明の危険性も

あるんだ。

臭いを例えると、「焼けたゴムにニンニクを混ぜたような臭い」

とか「都市ガスに腐ったごま油を混ぜたような臭い」

また口に入れば呼吸困難を引き起こすこともあって、体に付着す

れば臭いが4ヶ月近くとれないそうです。

実は「ブチルメルカプタン」は、タンパク質と結合する性質を持

っているんだよ。

皮膚などの組織に染みこんでしまうから、いくら石鹸で洗っても

臭いの成分が落ちなくなってしまうんだよ。

 

夜行性で、昼間は巣穴で眠っているよ。

草木の生い茂った場所は苦手で、どちらかというと開けた場所が

好きなんだよ。

自分で巣作りをすることもあるけど、他の動物が作った巣に棲み

つくことも多いみたい。

人工物も居心地が良ければ生活拠点にするそうだよ。

雑食性で、昆虫や小型の爬虫類、魚、小鳥などを捕食するし、

植物や果実も食べるんだよ。

 

成体の大きさは平均で30cmほど。(ネコくらいかな)

 

スカンクはペットとして飼育をすることもできるんだよ。

ペットショップに売られている個体は臭腺が取り除かれているか

ら安心してね(^^)/

野生のスカンクの寿命は平均で5年ほどといわれているけど、飼育

下で丁寧に育てると10年以上生きることもあるよ。

※スカンクの無料写真が1枚しか見つかりませんでしたm(__)m

         

        第67回目  スカンク  完

ハリネズミのような皮を持つ生き物  ウニ

第66回目  ウニ

ハリネズミのような皮を持つ生き物  ウニ

ウニは中心部分に消化管があって、この消化管の上部分に肛門

下部分に口があるんだ。

消化管の周りには生殖巣があって、消化管と生殖巣の周りに水

管もあるんだよ。

この水管から殻の外に多数の管足が出ているんだ。

管足は棘皮(きょくひ)動物の特徴の一つなんだよ。

 

先端が吸盤のようになっていて、これを使ってウニは移動した

り岩場に貼りつくんだよ。

この管足は餌を取り、呼吸をするなど様々な役目も果たしてい

るよ。

ウニの口には石灰質の咀嚼器(そしゃくき)がついていて、五枚

歯を持っているんだ。

この歯によって固いものでも噛み砕くことが出来るので、とても

頑丈な構造になっているよ。

ウニは生息環境次第では、かなり長生きすることで知られている

んだ。

中には200歳を超えるものまであるとか。

多様な環境に適応する強い生命力がウニにはあるそうだよ。

ウニの棘(とげ)は、身を守る鎧の役割を果たしているよ。

トゲは敵に攻撃された時には緩衝材となって、本体を守る

役割も果たすんだ。

ハリネズミに似てるよね(´▽`)

ウニのトゲは皮膚の一部がトゲ状に変化したものなんだよ。

そのためウニは棘皮動物(きょくひどうぶつ)と呼ばれるんだ。

このトゲは根元が関節と筋肉で繋がっていて、意外と柔軟且つ

活発に動かすことができるんだよ。

このトゲの運動によって、ウニは歩き回り海底を移動すること

ができるんだ。

ウニには目に当たる器官はないけど、実はトゲで光を感知して

いる事が調査研究でわかったんだって!

ウニは全身が光センサーのようなものなんだね。

ラッコは、ウニの天敵なんだ。

殻とトゲに覆われたウニもお腹の石で器用に割って食べちゃう。

フグやハリセンボン、オオカミウオもウニの天敵!

鋭い歯でバリバリとトゲや殻をかみ砕いてウニを食べちゃうんだ。

ウニの食べるところっていったい何?

これは、ウニの生殖巣で、卵子や精子を作るところなんだ。

私たちがウニとして食べているものは、卵巣の場合もあれば、

精巣の場合もあるんだよ。

 

 

             第66回目  ウニ  完

背ビレと胸ビレに毒針を持つ生き物 ゴンズイ

第65回目  ゴンズイ


背ビレと胸ビレに毒針を持つ生き物 ゴンズイ

 

ゴンズイは海に棲むナマズの仲間なんだよ。

暖海性の魚で、関東以南の浅い海に生息しているよ。

岩礁地帯や防波堤の窪地などで、数十匹から百匹ぐらいの群に

なって泳いでいるんだ。

 

ゴンズイは、背ビレと胸ビレに強い毒針を持ちます。

海の中で泳いでいる状態で刺すことはないけど、釣り上げたゴン

ズイを針からはずすときに、危険を知らずに手づかみして刺され

ることが多くあるんだよ。

刺されると激しく痛み、患部は赤く腫れて、重傷の場合は患部が

壊死することもあるんだ。

注意が必要だね!

 

ゴンズイは、体長10cm~20cmに達するナマズ目の海水魚。

茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線があるのが特

徴で、幼魚ほど鮮やかな黄色をしているよ。

暖海を好み、浅い岩礁地帯や防波堤の割れ目などで群れを作って

生息しているんだよ。

ゴンズイは夜行性で、成魚になると昼間は岩陰に集まって、夜

になると磯や堤防近くを回遊する。

夜釣りで群れにあたるとゴンズイばかりが大量に釣れだすとい

う事態になることがあるんだって。

昼間でも、釣れることもあるらしい。

ゴンズイの毒は死んだ後も効力を保っているので、堤防に捨て

られたゴンズイを触ったり、誤って踏んだりすることもとても

危険なんだよ。

 

 

ゴンズイの群れのことを「ゴンズイ玉」っていうんだって(^^)/

フグやオニカサゴなどの毒魚達と同じく、かなり美味しいらしい。

 

        第65回目  ゴンズイ  完

理想の環境は「サギ山」な生き物 しらさぎ

第64回目  しらさぎ

理想の環境は「サギ山」な生き物 しらさぎ

 

日本ではダイサギ・チュウサギ・コサギ、まれに飛来するカラ

シラサギが該当するよ。

目前のしらさぎを同定するには、大きさや、くちばし、趾

(あしゆび)の色、冠羽の有無などを手掛かりとする。

 

群れで繁殖することを好むよ。

特に理想の環境は「サギ山」だよ。

サギ山を形成することで外敵から身を守り、より多くのヒナ

が巣立つことができるんだよ。

サギ山は木が立ち並ぶ場所(多くは小高い丘や林など)に形成

するんだ。

 

繁殖期は4~7月ごろで、木の上などに枝を運び込んで皿状の巣

を作るよ。

雄が巣材を集めて雌が組み上げて巣が作られます。

2~5個の卵を産んで、雌雄が協力して卵を温めるんだ。

22~26日ほどで孵化して、両親がせっせと魚やカエル、昆虫

などを与えるよ。

 

昼に活動するしらさぎ、夜間にエサを探すこともあるんだよ。

ヒナの成長は早くて、孵化して30~40日くらいで巣立ちを迎え

るんだよ。

多くの幼鳥は、冬を乗り越えられずに死んでしまうんだ。

最初の冬を乗り越えたサギは長寿になる傾向があって、何年も

生き延びて子孫を増やすんだ。

サギの仲間は非常に賢くて、生息環境が変わっても、サギ山を

潰されても臨機応変に場所を変え、巣をつくるんだよ。

 

種類の見分け方、ダイサギがいちばん大きくて、コサギがいち

ばん小さいよ。

チュウサギはその中間くらい。

 

単独でいる時は体の特徴をもとに観察してみて。

ダイサギは口の端が目の位置より深く切れ込んでいるよ。

よく見るとヘビのような口をしているんだ。

ダイサギは頭が平らで、くちばしから頭頂まで流線型だよ。

 

チュウサギは目の真下で口の切り口が止まっているよ。

くちばしも、チュウサギのほうが短いので、何度も観察する

うちに判断できるよ。

 

 

しらさぎの中では、この2種類の判別がいちばん難しいよ。

コサギは体の大きさと、夏羽ならアンテナのような冠羽で判断

できるよ。

背中の飾り羽がカールしているのもポイントだよ。

もし歩いていて足が見えるなら、足の指を確認してみよう。

黄色いスリッパのような足だったら、それはコサギだよ。

 

          第64回目  しらさぎ  完