アメリカザリガニよりも美味しい生き物 ウチダザリガニ

第95回目  ウチダザリガニ

アメリカザリガニよりも美味しい生き物 ウチダザリガニ 

 

ウチダザリガニは、1930年、アメリカから食用として摩周湖に導入

されて、その後、道内各地に持ち出されたと考えられているんだ。

アメリカザリガニとともにアメリカから移入したものなんだよ。

 

本種は食用として摩周湖などに水産試験場が放流したものなんだ。

現在も少ないながら水揚げがあって、関東にも入荷しているよ。

味はアメリカザリガニよりもよくて、高値でフレンチの店などに買

われているんだ。

 

冷たい環境を好み、0℃近くでも生存する一方で高水温には比較的

弱くて、30℃では一週間程度しか生きられないと考えられている

んだよ。

ウチダザリガニの寿命はおおよそ10年と言われているよ。

体長は最大で15cmにまで成長するんだ。

 

ウチダザリガニは、マリモをはじめとする水生植物への食害や他

の生物との競争など生態系へ悪影響を与えていることが明らかに

なっていて、2005年より特定外来生物に指定されているんだよ。

雑食性で水生生物の捕食能力が高いよ。

 

 

ウチダザリガニは飼育や移動ができないから、その場で絶命させ

る必要があるんだよ。

ウチダザリガニは夜行性で、夜になると一斉に表に出て餌を食べ

始めるよ。

身は甘味があって、ミソはコクがあって美味しいんだって(^^)/

水生動物は寄生虫の心配があるから、よく加熱してから食べてね!

※無料写真が見つかりませんでしたすみませんm(__)m

 

アメリカザリガニよりも美味しい生き物 ウチダザリガニ 

 

               第95回目  ウチダザリガニ 完              

春先は1日に1cmくらい伸びる生き物  ツクシ

第94回目  ツクシ

春先は1日に1cmくらい伸びる生き物  ツクシ

 

春先に出る胞子茎(ホウシケイ)をツクシ(土筆、筆頭菜)とよ

ぶんだよ。

日本に生育するトクサ類では最も小柄なんだ。

ツクシは3月~4月頃 、スギナは5月~7月胞子茎(ツクシ)・葉

ツクシ・ツクシンボウ 芽。

平均的には1日に1cmくらい伸びるみたい。

よく見つかるのが、田んぼや畑、川の土手だよ。

植栽の間や、駐車場など、一見したところあまり湿っていない場

所でも見かけることもあるんだ。

胞子体が発芽するには、湿った環境が必要だけど、一度定着して

しまえば、それほど土壌の湿り気は関係ないのかもしれないね。

日当たりのいい、酸性土壌を好み、土壌があまり良くなくても育

つんだ。

スギナは、地上部がなくなっても地下茎が生きていて、次の春も

またそこからツクシを出すから、たくさんツクシが生えていると

ころは、翌年もたくさんのツクシが生えると考えられているよ。

 

 

 

ツクシは、食べることもできるんだけど、アク抜きが必要だよ。

佃煮とかにすると良いみたい(^^)/

 

 

春先は1日に1cmくらい伸びる生き物  ツクシ

 

                第94回目  ツクシ  完

 

干潟に住むエイリアンな生き物 ワラスボ

第93回目  ワラスボ

干潟に住むエイリアンな生き物 ワラスボ

 

ワラスボとは、スズキ目ハゼ科に属する魚のことだよ。

見た目、ハゼの仲間だとは思えないよね(´▽`)

全長は40センチ前後にまで成長して、オスとメスを比べると、オス

のほうが大きいとされているよ。

外観は、ヒレがそれぞれ独立せずにつながっているから、ウナギっ

ぽく見えるよ。

顔は、イカツイ! しかも、グロテスクな感じ(+o+)

見た目はエイリアンみたいだけど、そんなに凶暴でもなさそう。

こんな歯だけど、噛まれてもそんなに痛くはないんだとか。

ワラスボは、九州地方の佐賀県にある有明海に棲息しているよ。

有明海の干潟といえば、ムツゴロウが有名だけど、同じような環境

で泥の穴の中に潜んでいるんだよ。

干潟や柔らかい泥に5~8個程度の巣穴を掘り、そこに棲む習性があ

るんだ。

この環境によって目が退化し、皮膚の下に目が隠れていきました。

ワラスボは肉食性で、小魚や貝類・エビやカニなどの甲殻類など、

小動物を捕食しているよ。

ワラスボの産卵の時期は、春の終わりから夏にかけてなんだよ。

ワラスボはグロテスクな見た目だけど、食べることができるよ。

そんなワラスボは地元では昔から普通に食されてきた。一般的に

は干物にして食べることが多いんだけど、新鮮ならお刺身で食べ

ても美味しいんだって(^^)/

 

 

干潟に住むエイリアンな生き物 ワラスボ

 

               第93回目  ワラスボ  完

歯舌という道具を使って餌を食べる生き物 カワニナ

第92回目  カワニナ

歯舌という道具を使って餌を食べる生き物 カワニナ

 

カワニナは主に河川や農業用水路にすんでいるよ。

カワニナ類は、雑食性で、巻貝類だけがもっている歯舌という

道具を使って、石の上にはえている藻類などを少しずつ削り取

って食べています。

カワニナ類の歯舌は、幅約0.5mm、長さ5~8mmの平たいひも

状をしていて、中央にはおろし金のような歯がついていて、そ

の外側には先割れスプーンのつめを長く伸ばしたようなうすい

歯が付いているんだよ。

この歯舌を上下に動かしてえさを削りとるんだ。

歯の構造からみると、硬いものは削れないから、石灰岩からカ

ルシウムをとることはむずかしいみたい。

春から秋にかけて産み出されたカワニナの仔貝は、一年以内に

成熟するんだよ。

そのときの大きさはすんでいる場所の環境条件やえさの質や量

などで変動するんだ。

成長速度は、オス・メスともに、1年目が最も早くて、産仔が

開始される2年目以降は遅くなっていくんだ。

寿命は、はっきりしていないけど、6年以上と推測されるよ。

ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は代表的な外敵だけど、幼

虫の体長よりも大きく成長したカワニナを食べることはむずか

しいみたい。

大型のカワニナ類を食べられるのは、コイぐらいなんだよ。

コイは、カワニナやタニシなどの巻貝を殻ごと飲み込んで、の

どにある独特の丈夫な歯で噛み砕いて食べてしまうんだ。

ヒル類や寄生虫類もカワニナ類の成長や繁殖に悪い影響を与え

るけど、元気なカワニナを殺してしまうようなことはないんだよ。

カワニナがたくさんいなければ、ホタル類の幼虫、特にゲンジボ

タルの幼虫は生きていけないことになるんだ。

 

 

歯舌という道具を使って餌を食べる生き物 カワニナ

 

               第92回目  カワニナ  完

細長い手を持つ、オスは体長の1.8倍な生き物 テナガエビ

第91回目  テナガエビ

細長い手を持つ、オスは体長の1.8倍な生き物 テナガエビ 

 

体長10cmほど。朝鮮半島南部、中国北岸、台湾、本州、四国、

九州に分布するよ。

細長い手を持つ、オスは体長の1.8倍に達するんだよ。

温暖な地方の淡水や下流・汽水域の河川、湖沼に生息。

夜行性で、昼間は石の下や護岸の穴やテトラポッドの下、水草の

茂みに隠れているよ。

曇って陽が照っていない時であれば昼でも活動し、姿を確認する

ことができるんだよ。

縄張り意識が強くて、他の個体と遭遇すると戦って排除するよ。

あまりにエサが少ない環境下では、共食いをしてしまうことも。

食性はほぼ肉食性で、水生動物や魚の死骸、イトミミズなどの

有機物を食べるんだ。

藻類などを食べることもあるけど、飼育下で動物性のえさが少

ないと共食いもするんだよ。

繁殖期は5月から9月までで、夏に多く産卵するよ。

小卵多産で、メスは直径1mm足らずの卵を1000 – 2000個ほども

産卵して、腹肢に抱えて孵化するまで保護するんだよ。

テナガエビ類はほとんどが両側回遊型で、幼生は海、少なくとも

汽水域まで降河しないと成長できないんだ。

孵化した幼生は川の流れに乗って海へ下り、植物プランクトンや

デトリタスを食べて成長し、1ヶ月ほどで体長5mmほどの稚エビ

になるんだよ。

稚エビは川底を歩いてさかのぼり、以降は淡水域で過ごす。

 

 

寿命は1年から3年ほどで、環境による個体差はかなりあるよ。

2~ 3年生きているものは、大きさが20cmくらいなんだよ。

また、オスの方が長生きするんだって。

 

細長い手を持つ、オスは体長の1.8倍な生き物 テナガエビ 

 

               第91回目  テナガエビ  完