第9回目 ハシビロコウ
ゆっくりとした動きで、じっとしていることが多く、「動かない鳥」としてしら
れているハシビロコウ。
巨大な嘴(クチバシ)を持ち、嘴(クチバシ)を打ち合わせて音を出すんだけど
それをクラッタリンっていうんだよ(求愛行動の時もみれるよ)
アフリカの湿地や草原でくらしているよ。
普段は一人で暮らしているハシビロコウだけど、子育ての時期だけオスとメスが
協力してこどもを育てるんだ。
産まれる卵は3個くらいで、一ヶ月で赤ちゃんが生まれてくるよ。
赤ちゃんは大きくなると、獲物の取り方を親から教えてもらって、一人前になる
と巣立っていくんだ。
ハシビロコウは一日中ほとんど動かないで、獲物のハイギョがよく現れるポイン
トでじっとハイギョが現れるのを待っているんだ。
ハイギョが出てくるといつもの動きとは想像できないくらいの速さで獲物に食い
つくんだよ。(上野動物園で偶然見たことあるけど、素早かったよ(^^)
挨拶や求愛をする時にクチバシを叩き合わせながらお辞儀をするんだよ。
ある動物園では飼育担当者にお辞儀をすることもあるんだって(^^)
普段一人で暮らしているから、知らない人が近くに来られることが苦手。
違うハシビロコウが自分のなわばりに入ってくると翼を広げて威嚇することもあ
るんだ。
寿命は30〜40年と考えられていて、日本では40年以上生きている個体がいるよ
全長 120cm体重 5〜6kg翼を広げると250cmコウノトリに近いと考えられてい
たけど、最近、遺伝子的にはペリカンに近いことが分かったんだよ。
ハイギョという大きな魚を捕まえるために大きなクチバシを持っていて、クチ
バシの先は獲物を逃がさないように釣り針のように鋭く曲がっているんだよ。
湿地で暮らしているから、体が沈み込まないようにとても長い指と大きな足を持
っているんだよ。
とても鋭い目をしていて、視力もよく、獲物のハイギョが水の中で出した空気の
泡を見つけることができるんだよ。
若い時は目が黄色で、歳を取るにつれて青色に変化するよ。
野生ではハイギョという魚を食べるけど、ある動物園ではニジマスを3匹あた
えているんだって(´▽`)
寝る時は足を折り畳んで座って寝ることがあるんだよ。
正面から見ると、とても目力が強いけど、横から見ると真ん丸な目がかわいく
見えたりするんだ。
愛嬌ある姿と怖い顔のギャップに、惹かれる人が多いのでは(´▽`)
動かないとはいえよく観察してみるといろんな表情を見せてくれるハシビロコウ
少ない動きだからこそ、動物園に行ったときには長い時間、観察してみてね。
動く姿が見られなかったとしても、それもハシビロコウさんですから(^^)
第9回目 ハシビロコウ 完
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