第116回目 ハグロトンボ
黒いボディは神様の使いな生き物 ハグロトンボ
ハグロトンボは名前の通り、翅の色が黒いトンボでその黒い翅は
正確には完全な黒ではなくて、わずかに茶色みがかった黒褐色な
んだよ。
翅の幅が狭い事などが体の特徴としてあげられ、胴体部分はメタ
リックグリーンに近い色をしているんだ。
多くのカワトンボ科のトンボと同じく、流れの遅い川の付近で群
れて生活している事が多いみたい。
成虫の体長は57~67㎜で後翅長は35~44㎜、トンボとしてはやや
大型なんだよ。
メスの方がオスよりも若干大きいけどほとんど大差はないんだ。
他のトンボのように素早く飛翔したり、ホバリングしたりせず、
蝶のようにひらひらと舞うように羽ばたき、その際にパタタタと
翅が小さな音を立てるよ。
どこかに止まって翅を休める際も蝶のように翅を立てた状態で4
枚の翅を重ねて綴じる特徴もあるんだ。
ヤゴは体長22~26㎜で体色は淡い褐色。
成虫は5~10月頃まで見られ、特に7~8月に多く見られるよ。
幼虫は主に夜半から早朝にかけて挺水植物などに定位して6~
7月頃に羽化するんだよ。
羽化後の若い個体は薄暗い所を好み、水域から離れては椰子の中
で生活するけど、成熟すると再び水域に戻り明るい水辺の石や植
物などに止まり、なわばりを張るんだ。
【知ってますか?】 ハグロトンボは、羽を閉じたり開いたりする
姿が人が手を合わせて神様に祈る姿に似ているということから、黒
いトンボは神様の使いとして昔から大事にされてきました。
黒いボディは神様の使いな生き物 ハグロトンボ
第116回目 ハグロトンボ 完