第82回目 ダイオウグソクムシ
デカいダンゴムシじゃないよな生き物 ダイオウグソクムシ
ダイオウグソクムシは、陸上で生活するダンゴムシやワラジムシ、
フナムシなどと同じで、海生甲殻類の中の一種だよ。
名前にある「グソク」とは、日本の鎧兜(具足)を思わせる硬い
体からきているんだ。
お腹側には歩脚と遊泳脚を持ち、遊泳脚と尾を使って水中を泳ぐ
よ。
グロテスクで怖いという人もいるダイオウグソクムシだけど、「
キモかわいい」「正面から見るとカッコイイ」という意見も多い
んだよ。
ダイオウグソクムシは、世界最大のダンゴムシの仲間といわれて
いるんだ。
見た目もダンゴムシに似てるよね(´▽`)
大西洋、インド洋の水深200~2,500mに生息。体長約45cm、体
重は1.7kgに達する個体もいて、猫と変わらない大きさなんだよ。
結構、ずっしりしてますね!
ダイオウグソクムシは雑食性で、生き物の死骸など、水中の有機
物なら何でも食べるため「海の掃除屋さん」といわれているよ。
ダイオウグソクムシはよくカゴ漁で採集されるんだけど、カゴ漁
にかかった魚を食べてしまうから、漁師に嫌われているんだって。
深海では、弱ったダイオウグソクムシやその死骸を食べるといっ
た共食いが行われている可能性も否定できなんだそう。
何でも食べる雑食性ではあるものの、食べる量はそれほど多くな
いダイオウグソクムシ。
あの、大きな体をどうやって維持しているのかな。
鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育されていたダイオウグソクム
シは、2019年に死ぬまで5年間絶食していたんだって。
少食、絶食でも耐えられる理由として、深海は水温が低く、消費
するエネルギー量も少ないから、食べるエサの量も少なくて済む
という説もあるんだ。
少ないエサでどうして巨大化できるのかはわかっていないんだよ。
ちなみに、ダイオウグソクムシは体全体をきれいに丸めることは
できないんだよ。
だけど、ダンゴムシと同様に、ダイオウグソクムシも脱皮するよ。
ダイオウグソクムシを正面から見ると、頭部に黒い複眼があるの
がわかるんだ。
この複眼は、実は約3,500個のもの個眼から形成さていて、節足動
物の複眼としては最大級の大きさなんだよ。
デカいダンゴムシじゃないよな生き物 ダイオウグソクムシ
第82回目 ダイオウグソクムシ 完