表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

第79回目  アサリ

表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

 

アサリは日本だけでなく、朝鮮半島や台湾、フィリピンなどの

沿岸各地に分布し、今ではヨーロッパやアメリカ西海岸などに

も移殖されているんだよ。

主に内湾の干潟に多く生息して、砂に潜って伸ばした水管から

珪藻類や有機物を吸い込み濾過して食べているんだ。

アサリは大きく成長すると殻長6cm程になる2枚貝だけど、一

般的にスーパーなどで売っているものは3~4cm足らずのもの

が多いんだよ。

※成貝になるまで1~2年以上かかるよ。

 

殻の表面には細かい成長線と放射状に入った線があって、触っ

た感じはざらついているんだ。

表面の色柄は千差万別で見ていて飽きないんだよ。

ただ、北海道で獲れるアサリはこの色柄がどれもほとんどなく

て、全体に薄い黄褐色で、大きさも驚くほど大きいんだ。

アサリは1980年代まで各地の砂浜で潮干狩りなどでもよく獲れ

ていたんだけど、乱獲だけでなく、埋め立てなどによる砂浜の

減少や水質汚染、近年では温暖化の影響などでよりその漁獲量

は激減しているんだよ。

今各地で対策がとられているんだよ。

アサリの旬の時期・季節は、春先の3月から4月と、9月から10月

頃だよ。

魚類と同じように、貝類のアサリも、卵を産んで繁殖して、卵を

産む前に栄養を蓄えるようになるから、アサリは、卵を産む前の

栄養たっぷりの丸々と肥えて身がおいしい時期が旬の時期なんだ。

その地方によって少し違うアサリの産卵時期を覚えておくとアサ

リの旬がわかるんだね。

ちなみに、愛知県は3月から5月が旬で、5月から10月はアサリの禁

漁期間で保護しているよ。

静岡県は、2月から6月初旬と10月初旬が旬で、千葉県は3月から5月、

秋の9月が旬なんだよ。

北海道は4月から7月がもっともおいしい時期なんだ。

主の今日の晩御飯は、深川めしに決めた!

 

表面の色柄が千差万別な生き物 アサリ

          

               第79回目  アサリ  完 

 

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