第57回目 ヌー
サバンナを大移動する生き物 ヌー
アフリカ東部から南部の開けたサバンナに生息。
ウシのような見た目の草食動物だよ(^^)/
肩高1.3~1.4メートル、体重150~270キログラム。
角は雌雄にあって、長さ65センチメートルくらい。
寿命は約20年。
乾期には数万頭の大群で、1日に50キロメートル、目的地まで1600
キロメートルを超す大移動をするんだ。
移動の途中で雄をリーダーとする繁殖期の群れがつくられるんだよ。
毎年行われている「ヌーの大移動」。
巨大なヌーの群れがアフリカの大地を駆け抜け、決死の覚悟で川
を渡っていく姿をテレビ番組などで見たことがあるという人もい
るのでは。
「ヌー」という名前は、鳴き声が「ヌー」と聞こえることから名前
が付けられた、という説があるんだとか。
草食性の動物で、草原やサバンナに生えているあらゆる植物を食べ
ているんだよ。
ヌーが大移動をする目的は、新鮮で栄養豊富な草と水を手に入れる
ためなんだ。
100万頭以上のヌーと20万頭以上のグラントシマウマが入り混じっ
て長い列をつくって、ひたすら突き進むんだよ。
この大移動ではたくさんの危険がつきまとうんだ。
もっとも命を落とすヌーが多いのがケニアとタンザニアの間にある、
「マラ川」というとても大きな川なんだよ。
このマラ川を渡らなければ目的地にたどり着くことはできないし、
川を渡るヌーを捕まえようとする、ワニやライオンが待ち構えて
いるんだ。
川の途中で力尽きたり、けがをして溺死してしまうヌーも多くて、
毎年6000頭以上ものヌーがマラ川で命を落とすそうなんだよ。
溺死したヌーはワニや魚の食べ物になったり、川の水に溶け込んで
川の栄養分になって、アフリカの大地そのものの栄養になっている
と考えられているよ。
第57回目 ヌー 完