硬い殻を石で叩き割る生き物 ラッコ

第56回目  ラッコ


貝類の硬い殻を石で叩き割って食べる習性があることはよく

知られているね。

皮膚はだぶついていて、食べ残った貝類などを腹部のたるみ

の間に入れておく習性もあるよ。

大食漢で、1日で自分の体重の4分の1くらい食べるんだ。

一部の生息地ではウニや貝類などへの漁業被害も報告されているよ。

 

昼間も行動するけど、朝夕が活発だよ。

夜間は、海藻の間などで寝るときは流されないように、海草を

体に巻きつけるんだよ。

体は長くて、頭は平たくて大きいけど、首は短くて、耳は小さい。

前足は短くて、指も短いんだよ。

 

後ろ足には水掻きがあって、平たくてひれ状になっているよ。

水中生活に適した体をしているんだ。

ラッコはほとんどを水中で生活して、陸上にはわずかな時間しか

上がることがないよ。

 

毛の長さも2.5cmくらいあって、冷たい水中にも耐えられるよう

になっているんだよ。

ラッコは、防寒効果を維持するため、常に毛づくろいをしているよ。

動物園で見かける姿も、ほとんどが水に浮いて毛づくろいをしてい

るんだよ。

ウニや貝類、カニなどの甲殻類や魚、イカや海藻などを食べるよ。

潜水能力に優れていて、普通は1分間くらい潜っているけど、5分

くらい潜っていることができるんだって。

 

ラッコはウニや貝類などを胸の上に乗せて、硬い殻を石で叩き

割って食べるんだよ。

繁殖期ははっきりしていないけど、3~4月頃が多いと考えられて

いるんだ。

親は泳ぐときも胸や背中に子どもを乗せて、2ヶ月くらい哺乳する

んだよ。

 

野生での寿命はオスで10~15年で、メスは5年くらい長い。

飼育下では28年生きたものも報告されているんだ。

 

 

こんな野生のラッコの姿を、年間通して観察できる希少な場所が

日本にあるんだよ。

北海道東部、浜中町の霧多布岬

現在、野生の生息数が減少したため取引が規制されていて、国内

の水族館でも珍しい存在になっているんだよ。

 

ラッコがいなくなった海では、ウニが爆発的に増えたっていう

話があるよ。

ラッコが手を顔に当ててる姿がかわいいけど、ラッコは手の平

に毛が生えてないから手が冷えるんだ。

そんな時に顔の目や頬、頭に手をあてるとあったかいから顔に手

を当てるんだって(´▽`)

 

         第56回目  ラッコ  完

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