第53回目 ホタル
おしりの部分に発光器がある生き物 ホタル
ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類は、ホタルの中でも特によく
光ることで有名なんだよ。
ゲンジボタルの成虫は体長1.5~2.0cm。
ヘイケボタルの成虫は体長0.8~1.0cm。
どちらも体はメスのほうが大きくて、発光器官はオスのほうが大き
いんだって!
胸のあたりが赤いのは警告(けいこく)色といって、食べるとおい
しくないことを敵にアピールしているんだ。
名前の由来には、ゲンジボタルとヘイケボタルが光って飛び交うよう
すが、源氏(げんじ)と平家(へいけ)の魂が死んでもなお合戦をく
り広げているようだったからっていう説があるんだよ。
ゲンジボタルのほうが体が大きくて、光り方もちがうんだよ。
ゲンジボタルは大きくゆっくり光るんだ。
ヘイケボタルはとても小さな光がすばやく、ついたり消えたり
するよ!
なんのために光るのかって?
生きものは子孫を残すために結婚相手を見つけないといけな
いからだよ。
ホタルの成虫は、天敵に狙われないよう夜に活動するんだけど、
暗い中で相手に気づいてもらうために光るんだよ。
ホタルはおしりの部分に発光器があって、そこにルシフェリン
という物質とルシフェラーゼという酵素が入っているんだ。
ホタルの多くは成虫になると口が退化して、ほとんど水分しか
とらなくなるんだよ。
幼虫期にたくわえた栄養を燃やして光っているんだ。
燃えつきる前に相手を見つけなきゃいけないんだね。
ホタルの成虫の寿命は2週間くらい、出現時期にはバラつきがある
から、1週間くらいゲンジボタルとヘイケボタルが同じ時期に見ら
れることがあるんだよ(^^)/
ゲンジボタルは九州などで5月中旬ごろから見れることがあるよ。
東北地方や標高の高いところだと7月中旬ごろから見れることも。
日当たりや水温などの条件によってもかわるんだよ。
ホタルの成虫の活動は、日没から2時間くらい。
その時間帯は光っていることが多いんだよ(^^)/
第53回目 ホタル 完