第86回目 スローロリス
動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえない生き物 スローロリス
スローロリスは動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえないんだ。
スローロリスは動きがのろいサルの仲間なんだよ。
ロリスとはオランダ語で「道化師」という意味。
手足で枝をしっかりつかみながら、木の上をゆっくりと移動する
んだよ。
夜行性で単独で樹上で生活するんだ。
オスは尿でテリトリーにマークをつけるんだよ。
指は5本あって、前脚の第二指は短く、後脚の第二指はかぎ爪に
なっているよ。
しっぽはとっても短くて、体毛に隠れていてほとんど見えないよ。
基本的に単独行動をしていて威嚇や警戒した時に「ジッジッジッ
ジッジッ…」とか 「ブーブー」などと鳴き声を出すんだ。
体長 20〜30cm、尾長1.3~2.5cm。
体重 480〜600g、寿命野生下では15年から18年、飼育
下では平均で10年ほどです。
飼育下ではスローロリスは繊細で臆病な動物だから、ストレスか
ら病気を発症して死に至ることが多いみたい。
とても可愛いスローロリスだけど、世界で唯一の毒性哺乳類だよ。
上腕腺から分泌される分泌液を口に入れて、唾液と合わせること
によって毒素をつくるんだよ。
この毒素を敵が舐めたり、擦ることによってダメージを与え自分
の身を守っています。
この毒素には酸性の刺激臭があって、外敵を寄せ付けない効果も
あるんだよ。
スローロリスはゆっくりと行動するのが特徴のひとつだけど、野
生のスローロリスは、何と一晩で8kmほども移動することができ
るとのこと。
主食は主に樹液なんだけど、果実や木の葉などの植物から昆虫類、
カタツムリ、 トカゲ 、小鳥、小型の哺乳類も食べる雑食なんだよ。
大きな目には「輝膜」(こうまく)と呼ばれる反射層があって、光
を調節しながら夜間でも正確に獲物を捕らえることができるんだよ。
スローロリスに会える動物園は「伊豆シャボテン公園」・「千葉動
物公園」・「東京都恩賜上野動物園」
動きが遅すぎて虫にも気づいてもらえない生き物 スローロリス
第86回目 スローロリス 完