第110回目 竜血樹
赤い樹液を流す生き物 竜血樹
幹を傷つけると赤色の樹液を流す竜血樹。
その赤い樹液は「竜血」として漢方薬や染料として現在でも利用
されているんだよ。
竜血樹は二種類の樹木「ドラセナ・ドラコ」「ドラセナ・シナ
バリ」なんだ。
この二つはどちらも陸地から遠く離れた島に存在している木だよ。
ドラセナ・ドラコは、別名「カナリアアイランド・ドラゴンツリ
ー」。
原産地は大西洋のマカロネシア・カナリア諸島で、絶滅危惧なん
だよ。
常緑高木 で高さは10~20m。直径 5m以上に達し暑さには強いけ
ど、寒さにはやや弱いんだ。
形はブロッコリー型なんだよ。
花は長さ 1cmほどの緑色の長い筒状の花が多数集って円錐状の花
序をつくって,液果は丸くて橙色なんだ。
この赤い樹液は古代ローマ時代から欧州や中国で珍しいものとして
取り引きされて、現在も住民の貴重な収入となっているんだ。
カナリア諸島に自生し樹齢 5000~7000年にもなる長寿の植物で,セ
コイア,セイタカユーカリとともに世界三大巨樹といわれているよ。
赤い樹液を流す生き物 竜血樹
第110回目 竜血樹 完